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子育てママ

子育てママの支援

母親にのしかかる負担

 子育てママをどのように支援していけばよいのか、本当のところ男で年寄りの私には良く分かりません。ただ、幼稚園児と乳飲み子を抱えた娘が、子育てに苦労している姿を見ていて感じるところがあります。それは私たち年寄り夫婦が隣町(幸手と久喜)に住んでいて、いつでも手伝いに行けるから何とか心の平安を保っていられるけど、そうでなかったら娘は今頃、育児ノイローゼになっていたのではないだろうか、ということです。

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 ゼロ歳児の孫娘は、神経質な子らしく、夜中に1時間か2時間おきに泣いて起きるそうです。母乳での子育てを徹底して指導している産院で生んだため、夜中でも母乳を与えなければなりません。一晩中起きない親孝行な赤ん坊もいる代わり、そういう赤ん坊もいるんですね。私自身の子育ての経験からしても、赤ん坊が一晩に何度か泣いて起きるというのはごくごく当たり前、しょっちゅう病気になるのも当たり前のことです。ラジオ番組で残間絵里子さんが、「子育ては、理不尽と不如意の極み」という表現していましたが、正にその通りだと思います。「泣く子と地頭には勝てない」と言われますが、泣いている赤ん坊に理を尽くした説得は何の効果もありません。
 加えて、最近ではアトピー性皮膚炎やら通年性鼻炎、食物アレルギー、更には小児性花粉症まで、各種のアレルギー体質の子供も増えていると言われます。社会の衛生環境は良くなり、食べ物に不足することのない今の時代に、逆に、新たな病気が次々と登場してきています。

 ということは、母親は昼も夜も子供の世話に明け暮れ、しかも、自分1人で対応しなければならない。夜になってもゆっくり寝ることもできない、つまり社会には、疲労の極にある母親が溢れていると言っても過言ではないのではないかと想像されます。少子高齢化を憂える一方で、疲労の極みにある子育てママに何らの社会的な支援がなされないとすれば、益々少子化に拍車がかかるばかりです。
 昔だったら、三世代家族は当たり前でしたから、孫の世話は日常的に祖父母が関わることが多く、その分母親の負担も軽減されていました。もっともその一方で、祖父母の過干渉や嫁姑の確執など、別の種類の問題があったことは否定できません。
 現在は、ほとんどの家庭が二世帯家族ですから、これらの問題は解消されましたが、逆に、誰にも頼めない、相談できない、という大きな負担が、母親だけにのしかかっている、そういう時代になっているのではないでしょうか。

社会的援助が必要

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 このように社会背景が大きく変化した場合には、その変化に対応した「社会の仕組みづくり」が必要だと思います。祖父母の過干渉がなくなった、嫁姑の確執がなくなった、よかったよかった、では済まないのです。社会の事象の多くは、一つの問題が解消すれば、他の問題が同時発生するようになっています。多くの家庭では、父親がサラリーマンとして社会に出ています。父親の労働環境も年々厳しくなっています。年功序列の賃金体形は崩れ、いつ首切りに合うかもわからない。賃金は増えないのに残業だけが増える、といったサラリーマンも少なくないでしょう。夜遅く家に帰ったら疲れてぐったり、とても赤ん坊の世話をする気になどなれない、という家庭も少なくないはずです。
 このようにして、子育ての重圧は母親だけにかかってくる。このような場合、社会の方で、何らかの援助のしくみを作ることが求められます。今までの社会だったら、「援助は行政がやれ、それが役所の仕事だ」ということになるのでしょう。しかし、これまでのように、すべて行政におんぶにだっこでは、財政的にももたない社会になっていることは皆さんもよくお分かりのはずです。
 私たちは、このような援助のしくみづくりは、やはり非営利団体としてのNPOが担うのが最適なのではないかと考えている訳です。

具体的な方策

 では、NPOとして一体どんなことができるのでしょうか。考える方向として、①直接、家庭の中に入って行って支援するというやり方と、②家庭から出てきてもらってそこで支援する、という二通りの方法が考えられます。支援という以上は、本人がそれを望む方法で提供する、というのが基本となるべきです。

家庭内での支援

 他人が子育て中のママさんのいる家庭内に入って支援をするというのは、簡単な仕事ではありません。相互の信頼関係も重要な要素になります。従って、このような業務を行えるのは、既に子育てを終わったお母さんたちが、自分の子育て経験を活かして支援をするというのが一番良いのではないかと思います。
 完全ボランティアが理想形ですが、100%ボランティアというのでは長続きしないように思います。このため、ある程度の費用を負担してもらう必要があるように思います。

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 例えば、1時間のお手伝いにつき800円とか、一種の家庭内パートタイマーのような形式も考えられるのではないでしょうか。いわば昔の家政婦の仕事と考えれば分かりやすいでしょう。古典的な家政婦は、ほぼ一日中、その家の家事全般をこなすというものですが、ここでの手伝いは、炊事、掃除、洗濯、子守りなど、業務を限定してのお手伝いがよいかもしれません。
 いずれにしろ、実際にこのような業務を展開していく場合には、システムづくりをきちんとしてしていく必要があるでしょう。

家庭外での支援

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 子育て中のママさんは、自分の子供と2人でいる時間が圧倒的に多くなります。そうなると、誰かと気ままに話をしたい、ママ同士いろいろな情報交換をしたい、できれば子供を遊ばせながら、軽くコーヒーやケーキなど食べながら話ができたらなお嬉しい、という気持ちになるのでないでしょうか。
 だとすれば、そういう場を設けるのもいいかもしれません。場所は、各地区にある自治会館や公民館の一室でもいいし、自宅の一室を提供してくれる人がいればそれもいいでしょう。夫婦二人だけになって、部屋がいくつも空いているという家も少なくないはずです。不詳、私の事務所も、月に数回程度そういう場として提供することが可能だと思っています。
 きめ細かなサービスを提供するという観点からすれば、とにかくそういう気軽な寄合いの場は多ければ多いほどいいと思います。まさに「ママによる、ママのための、ママがハッピーになれる場所」、そういう場作りをする、それも立派なNPO法人の仕事だと思います。
 今後は、ボランティアの人達の協力を得ながら、そういったシステム作りをしていきたいと考えています。

 

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