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なぜ健康にいいのか

なぜ「ヨガは健康にいい」といえるのか

人間の賞味期限は60年?

 作家の五木寛之氏は、その著書「無力」の中で、人間は「生を受けたその瞬間に、賞味期限60年、有効期限100年、みたいなマークを首筋にペタンと押されて生まれてくる」と述べています。

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 賞味期限というのは、「食品を美味しく食べられる期限」ということでしょうから、人間に置き換えれば、「人間が人間らしく活き活きと生きられる期限」、という解釈になるでしょうか。確かに、人間は60歳にもなれば、賞味期限の限界という感じはします。日頃の心がけによって、前後10年ほどの個人差はあるにしても、ほぼ当たっているような気がします。
 有効期限100年という点については、個人差は20年前後あるような気がします。なぜなら、同じ80歳でも、老人ホームに入っているような人もいますし、畑仕事などに精を出しているお年寄りもいます。これは歳をとっても、やるべきことがある人と、何もやることがない人、人から当てにされていない人の差なのではないでしょうか。
 先日、早朝、ラジオを聴いていたら、伊集院静氏が話をしていました。彼は、若くして亡くなった夏目雅子の夫です。彼は、インタビューアから、「人間の幸せとは何か」と聞かれ、「朝起きて、やるべき仕事があること」と答えていました。「この歳になっても、人から頼まれて、やるべき仕事がある。これが一番うれしいことです」というわけです。

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 やるべき仕事というのは、別に会社勤めという意味ではありません。畑をもっている人なら、毎日、「今日はあそこの草を取って、こちらの畝に肥料を蒔いて、あちらのジャガイモを収穫して」というようなことでも立派な仕事だと思います。ボランティアの仕事でも、自分が好んでやっていることなら立派な仕事だと思います。人様から頼られるということは、すべて立派な仕事だと思います。

 こういったことを毎日やっている人と、朝起きて、今日一日何もやることが思いつかないという人では、多分、この「人間の有効期限」は、20年くらい違ってしまうのではないでしょうか。
 こう考えてくると宿命論めいてきますが、健康の保持に目配り、気配りも重要ですが、毎日、やるべきことを持っている人、人から頼りにされている人、こういう人は本当に幸せな人生を送っている、と言ってよいのではないでしょうか。不思議なもので、幸せな生き方をしている人は、表情に現れます。毎日、朝起きた時に、やるべき事柄が次々と思い浮かぶような人は、顔の表情が生き生きとしています。そうでない人は、「何の希望もない」ということが如実に顔に表れます。
 何の希望もない人の表情というのは、高齢者の介護施設などに行くときに見られるあの表情です。介護施設の廊下を歩きながら、チラッと部屋を覗き見ると、皆さんこれ以上開かないという位、大きな口を開けて寝ているか、表情のない顔で俯いたような格好をしています。テレビを見て笑い転げているとか、読書に集中している、というような入所者にお目にかかったことはありません。
 私たちも、自分の人生ですから、せめて生きている間だけでも楽しく、生き生きと生活したいものです。

思わず新聞広告に注目

 読売新聞の広告欄に、『なぜ「これ」は健康にいいのか?』という書名の本を見つけました。つらつらと内容の項目を眺めていたら、『なぜ「ヨガは健康にいい」といえるのか』とあるではありませんか。
 思わず、その項目に引き込まれてしまいました。早速本屋で、本書を購入し、読んでみました。ヨガに関する記述は、この部分だけですが、順天堂大学の医学部教授の言説ですから、私が言うよりもはるかに説得力があるだろうと思います。テレビなどにもしばしば登場する先生なので、ご存じの方も多いと思います。以下、ヨガに関する部分のみ、ここに引用させていただくことにしました。

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順天堂大学医学小林弘幸部教授【なぜ「ヨガは健康にいい」といえるのか】


(以下、本書より引用)

 もう一つのポイントである「ゆっくり歩く」のがいい理由も、実は呼吸と関係しています。
 私たちの体は、速く動かせば動かすほど呼吸が荒くなります。
呼吸が荒くなると、呼吸の回数が増えるので、より多くの酸素を取り込んでいるような気がするかもしれませんが、実際には体の中に取り込まれる酸素の最は減少してしまいます。なぜなら、回数は多くても一つひとつの呼吸が「浅い呼吸」になってしまうからです。

 呼吸が自律神経と関係するのは、血管を収縮・拡張させるのが自律神経だからです。基本的に、交感神経が優位になると血管は収縮し、副交感神経が優位になると血管は拡張します。そのため、体が酸素不足を感じると、末梢の血管を収縮させるために、交感神経優位の状態になり、酸素の量が増えると、反対に副交感神経優位の状態にして血管を拡張させるのです。
ただし、このときの変化は、交感神経が上下するのではなく、副交感神経が上下することで自律神経のバランスを調節します。
 ですから、呼吸が浅くなったことによる「交感神経優位の状態」では、副交感神経が低下してしまうので、実力が発揮できない状態になってしまうのです。

 タイガー・ウッズの歩き方が自律神経のバランスを安定させるのは、「深い呼吸」が維持されることによって、副交感神経が高いレベルで維持されるからなのです。

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 タイガー・ウッズは、自分の歩き方がパフォーマンスを引き出す効果を持っていることを理解したうえで、意識的に行っています。その証拠に、彼の歩き方はどんな状況でもほとんど変化しません。
タイガー・ウッズは、スコアがよくても悪くても、いいショットを打ったあともミスショットのあとも、どんなときであれ、胸を張ってゆっくりと歩きます。

 人はふつう、あせると動きがせかせかと速くなります。その結果、あせればあせるほど呼吸が浅くなって副交感神経が低下し、本来のカが発揮できなくなってしまうのです。
 あせるとミスが増えるのは、この「せかせかした動き」が副交感神経を低下させ、自律神経のバランスを崩してしまうからなのです。
タイガー・ウッズのこうした歩き方は、おそらくヨガから学んだものと思われます。

 彼がヨガをトレーニングに取り入れていることは有名ですが、ヨガの基本は「深い呼吸」だからです。ヨガは古代インドで生まれた修行法です。古代の人たちは、なぜ「深い呼吸」がいいのかその理由はわからなくても、それが自分の心身に宿る潜在能力を引き出す最良の方法、つまり、深くゆっくりした呼吸が自律神経のバランスを整える最良の方法だということを、経験を通して知っていたのです。
 なぜ、ヨガは健康にいいのか。それは、深い呼吸を通じて、自律神経のバランスを整えるからといえるでしょう。
                (引用ここまで)


ほかにも興味ある記事が

 本書には、このほかにも結構興味のある記事が載っています。「ジョギングよりウオーキングのほうが健康効果は断然高い」なんてタイトルは、全国のマラソン大会に挑戦している市民ランナーには、かなりショックかも知れませんね。

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 「自律神経のバランスが崩れると免疫力が低下する」なんていう項目もあります。私は、既に70歳を越しましたが、滅多に風邪をひきません。平均すると3年に1回くらいでしょうか。その代わり、風邪を引いたら、悪寒、頭痛、咳、鼻水、熱、すべて一通りやります。もちろん、解熱剤だの、咳止めなど一切薬のお世話にはなりません。あらゆる症状を一通りやることによって、免疫力を高めるんだという気持ちからです。熱が出たときは、「今、白血球が一所懸命にウイルスと戦ってくれているんだ」と思うと、「それ~白血球よ頑張れ~!」という気持ちになります。
 「睡眠不足は自律神経の大敵である」なんていう項目も、いわば常識の範疇でしょうね。睡眠の重要性を理解していない人なんていませんからね。でも、改めてお医者さんから言われると、妙に納得感がありますね。私は、12時までには、布団に入るように習慣づけています。朝は大体5時に起きますから、睡眠時間は5時間程度ということになります。
 でも、晩酌をして、テレビなどを見ていると、いつの間にか寝ていることもしばしばありますから、トータルで、6時間くらいは寝ていることになるかも知れません。

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