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NPOの研修会に行ってきました

NPOの研修会に行ってきました

昨日は1日研修漬けでした。「福祉分野のコミュニティビジネス研修会」なるところに行ってきたんです。埼玉県が主催する研修会です。
 午前中は、県から補助金を受けている団体が、その補助金をいかに有効に活用しているか、ということを披露するカリキュラムです。

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 私は、洟から県や市の補助金なんてものを当てにしていませんから、基本的に興味がありません。なぜならば、補助金がもらえないから運営がうまくできない、というようなことを言う団体ならば、そもそもそんなものを民間事業として行う必要はない、と思っているからです。
 もっとも、そう意気込んでいるだけで、「ただでくれてやるから持っていきな!」と言ってくれるんなら、跳んで行ってもらってもいいと思ってますから、本当はズルイんですね。自分でもよく分かってます。
 この研修会に参加したのは、現在運営している「NPO法人幸手げんき社」の経済基盤を安定したものにするため、何かしらヒントがもらえるのではないか、と思ったからです。藁にもすがる、という気持ちでもあります。
 でも、私と同じ悩みをもっている全国のNPOの責任者は、結構多いのではないでしょうか。「理想は高し、されど収入は低し」、ですからね。(^^!

午後の研修会は秀悦でした

 午前中に比して、午後の研修は最高でした。何よりも、文教学院大学教授である櫻澤仁先生の講義(上の丸写真の人)が秀悦でした。
 この櫻澤教授、専門分野が「戦略経営論」「 起業・ビジネスモデル」「行政経営戦略」「コミュニティ・ビジネス論」というだけあって、私たちのようなNPOの運営者にとっては役に立つ内容が盛りだくさんでした。研修会というと、大体、退屈な講義が多いものですが、この先生の講義は、「どうしてこんなに短いんだろう、残念!」と思えるほど面白いものでした。講義が終わってから、先生のところに近づいて、「先生の講義はU-TUBUなどで見られますか」とお聞きしたら、「見られません。大学の聴講生になれば聞けますよ」とのことでした。

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 ネットで経歴を拝見したところ、三菱総研にも在籍されていたんですね。三菱総研と言えば、日本総研や野村総研などと並んで日本を代表するシンクタンクです。特に三菱総研は、我が国のシンクタンクとしては草分け的存在で、多くの実績・業績があります。私も一度、同研究所のある部長を訪ね、雑誌の原稿執筆を依頼したことがあります。
 開口一番、櫻澤教授の言われた「福祉とは何か、ボランティアとは何か」というテーマ、面白かったですね~。教授は、次のような「例え話」から話をスタートされました。

ボランティアとは何か

 おじいちゃんとおばあちゃんがいました。高齢になり、おじいちゃんが先に天国に召されました。残されたおばあちゃんは、まあまあ健康で、これまでは日常生活にはそれほどの不自由はありませんでした。でも、最近、膝が痛くなり、思うように歩くことができなくなりました。そのため、飼い犬ポチの散歩が思うようにできなくなってきました。

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 そこに日頃から顔見知りの近所の子供が来て、「おばちゃん、1時間500円で僕がポチの散歩をしてあげるよ」と言うんです。普通に頼めば、時給800円くらいとられるわけですから、渡りに船、と喜んでこの子に犬の散歩を依頼します。本来なら800円もかかるところ、500円でやってくれるわけですから、おばあちゃんも感謝します。「坊やありがとうね、偉いね~」と褒めてあげます。
 そんなある日、その子がポチをつれて散歩に行った後、おばあちゃんが近所のコンビニに買い物に行ったところ、その子が我が家のポチのほかに2匹、合計3匹の犬を連れて散歩をしているではありませんか。つまり、この子は、3人の飼い主から500円ずつ、合計1500円の時給で働いていたというわけです。
 この子の行動は、NPOとかボランティアという問題を考える際のヒントになるのではありませんか、というようなことから話を始めたんです。

多くのヒントが含まれる

 我のような凡庸な頭の持ち主は、つい引き込まれてしまいます。この子の行動は、一見、狡賢いようにもみえる。しかし、犬の散歩という視点から見れば、一匹を連れて散歩をしようが3匹連れて散歩しようが、ポチにとっては何も変わらない。
 人間だったら、きっと文句タラタラの筈です。個室を頼んだのに相部屋にされた、とか、可愛いミヨちゃんやタカちゃんとの散歩ならいいけど、何で野郎同士で散歩なんか連れて行くんだ!とかね。私がその立場だったら、ブーたれて、そこで座り込みます。でも、犬は人間のように贅沢をいう動物ではありません。むしろ、お尻の匂いを嗅げる相手が増えたので、鼻歌でも歌いたい気分かもしれません。

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 つまり、ポチにとっても、ポチの飼い主にとっても、労務を提供した子供にとっても、みんながハッピー、ウインウインの状態です。
 この子の行動をズルイと決めつけたら、三者が恩恵に預かれないことになります。先生は、たしかここで高齢者向け仕出し弁当の話もされていたように思います。10軒の家にお弁当を提供するのでは、コストがかかりすぎてとてもペイしない。だからそんなサービスは誰もやらない。どうしてもやってほしいと言うならば、一個1,500円でやりましょう、ということになる。
 でも、100軒まとまれば、同じ内容の弁当でも600円で十分にコストが回収できる。その仕事に従事する人も増え、高齢者も喜ぶ。もちろん経営者だって喜ぶ。みんながハッピーになれる。こんな零細な事業に、大企業の出る幕はない。
 この考え方は、NPOというものの運営を考えるうえで、大きなヒントになるのではありませんか、というわけです。

シニア向けニュービジネスの展開

 櫻澤教授は、このほかにもさまざまな例を出して説明をしてくれました。遺影の撮影代行とか、個別旅行企画、ワンコイン診断とか、頭の使い方ひとつで、いくらでも事業展開の可能性が広がっている、と言うのです。
 確かに遺影の撮影が仕事になるなんて発想、ありませんでしたね。従来なら、まだ生きている時に、遺影の撮影やお墓の話など持ち出すと、「縁起でもない!」と拒否されたものです。

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 でも今は時代が変わりました。高齢者の意識も随分変化したように思います。傘寿の祝い、白寿の祝いとか、記念すべき時に、嬉しそうにしている本人にスポットを当て、二本指を立てて「イエーイ!」と言っているような写真を遺影にすることを提案すると、間違いなく「採用!」ということになるそうです。もちろん、撮影する前に遺影の話をするのではなく、撮った後に提案するわけです。
 ワンコイン診断も、決して、お医者さんが発想したものではないそうです。要は、何に注目するか、「戦略発想の切り口と切れ味にこそ着目すべき」だと言うんですね。
 言われたその時は、深くうなずくんですが、何せ凡庸・平凡を絵に描いたような頭ですから、暫くすると、何を言われたのか全く思い出せなくなってしまうんです。

NPOの陥る特徴

 先生に配布して頂いたテキストを見ると、SB(ソーシャルビジネス)、CB(コミュニティビジネス)の事業団体が保有していると思われる特徴なるものが列挙されています。
 曰く「圧倒的にBtoC志向が強い」、曰く「横並び意識が強く、自主独立の意識に欠け、差別化・集中化発想に乏しい団体が多い」、曰く「そもそも事業展開局面でのイノベーションを余り志向していない」、曰く「ごく狭い商圏でのニーズを満たそうとしている団体が圧倒的」、曰く「必ずしも新規顧客開拓に積極的ではない」、等々。
 一つ一つが、胸にグサッと来るような内容ばかりです。私も、NPOとは「特定非営利団体」なんだから、営利を目的にしてはいけない、という固定観念が染みついているので、事業展開に積極的になれなかった、というのが本音です。

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 でも、考えて見ると、株式会社とNPOの違いって何なんでしょう。株式会社は株主というオーナーに利益を分配するのがその本質です。それに対してNPOは、利益を上げるのは構わない。しかし、それを会員に利益として分配してはならない。その違いだけしかない、と考えるべきなのではないでしょうか。
 つまり、会員に利益分配は出来ないが、事業目的を逸脱しない限り、労働の対価として働く人達に対して相応の報酬を与えることは何ら差し支えがない。ということは、「事業目的実現に向け、大いに利益拡大を図り、労働の対価としてどんどん支払っていくことこそNPOの本質なのだ」という結論に到達します。
 そうか、そうだったのか・・・。だとすれば、発想そのものは、民間企業と同じ発想、つまり積極的に利益を追求するという発想でよい、ということになります。
 私のこの結論、間違っているでしょうか。どなたかNPOというのものに詳しい方、教えて頂けませんか。
 今度機会があったら櫻澤先生にもお尋ねしたいものです。それまでに潰れていなければの話ですが・・・。
■そういう観点から、改めて調べてみたら、次のような適切な解説が載っていました
→こちら

事業展開は点から線に、線から面にという発想で

 櫻澤先生は、事業展開を図るためには、「点から線に、線から面に」という発想で考えるべきだ、というようなことも仰っていました。
 ボランティアとして、高齢者への声かけをする。そこが最初の点。そこから高齢者が何が困っているか、ニーズが読み取れる。食事に困っているなら、買い物の代行をしたり、弁当の配達をしたりもできる。これが線。弁当の配達をすれば、食材の手当てが必要になる。農家と協力して安い食材の仕入れのルートができる。安い食材が手当てできれば、より多くの配達が可能になる。より多く配達するようになれば、より多くの情報が入るようになり、セニアカーなどのニーズも把握できるようになる。それならセニアカーの提供事業にも進出できる・・・。というように、既存の事業を地道に進めることによって、事業の範囲が次第に拡大してくる。これを点から線に、線から面にという発想の仕方です。

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 そういえば、先日、テレビ東京のカンブリア宮殿という番組で同様の発想をして大きくなった会社がありました。この番組、村上龍と小池栄子が司会を務めているので、ご存知の方も多いでしょう。
 この番組で、キューピーという会社の五霞工場を取り上げていました。この五霞工場というのは、茨城県五霞町にあるんですが、私の住んでいる幸手市と目と鼻の先にあります。市町村合併華やかなりし頃、五霞町(当時は五霞村)が県を跨いで埼玉県の我が幸手市と合併したいと、村議会で決議したことがありました。
 わが幸手は、不遜にも、あんな田舎の村と一緒になるのは嫌だと断ったんですね。幸手はまた不遜にも、久喜市と合併したいと名乗りを挙げたんです。そしたら久喜市の住民から「あんな田舎の市と合併するのは嫌だ」と蹴られたんです。お互いに、田舎は嫌だとけなし合いをしていた訳です。
 それはともかくとして、このキューピーという会社、マヨネーズで有名です。同社は、このマヨネーズという商品を点として、食材事業、発酵食品事業など、様々な関連分野に進出して行ったんですね。まさしく点から線、線から面へと飛躍して大企業になった典型例です。
 私たちのNPOというのも、同じ発想で頑張っていけば、大きな組織になる可能性は大いにあるということなんでしょうね。我々も頑張らなくっちゃ!。 
 

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