初登場の五月女先生です
初登場の五月女先生です
12月になったと思ったら、あっという間に月半ばの15日です。こうして何となく月日が流れ、気がついたら棺桶目前の白髪の老人になっていました。

とまあ、こんな気の滅入る話から始めるつもりはなかったんです。今日は、新人インストラクター登場の日ですから、華やかな話からスタートすべきでしょうね。
本日初登場のインストラクターは、妙齢の、いや嬉し恥ずかしの20歳のインストラクターです。つい先日までセーラー服を着ていました、なんて言われても決して嘘には聞こえないような、初々しいインストラクターです。
セーラー服といえば、最近はセーラー服というものを見なくなりましたね~。黒地に白の3本線の入ったアレです。アメリカ海軍の軍人さんが来ていたものです。あのセーラー服を見ると、太平洋戦争真っ只中に生まれた私のような者にとっては、憧れの存在以外の何物でもありません。
セーラー服を着ているというだけで、もう神聖で神々しく、目が潰れそうなほどに尊敬の対象でした。ですから、セーラー服を着ている女性が、胡座をかいたり、立膝で座るなんて姿を想像することはできません。
でも、最近電車の車内などで見かける女子高生。私たち高齢者の度肝を抜くような、品のない言葉や行動も時々目にするようになりました。歳は取りたくないものです。
体は柔軟です
さて、今日のインストラクターは、早乙女先生です。これまで介護関係のお仕事をされていたそうで、インストラクターは全く未経験とのこと。でもヨガインストラクターコースを履修したということだったので、一応、信頼はしていました。

レッスンが始まると、体の柔軟さにまずびっくり。ハレマ~、てな感じで見とれていました。私もヨガの経験年数だけは人後に落ちず、なんと!30年近いキャリアを誇っているのです。でも、今もって股は開かず、足は上がらず、上がるのは体重と息ばかりで、本当に嫌になります。
足を開いたまま胴体を床につける座位の開脚ポーズ(猿王のポーズと言うそうです)なんてものがありますが、全くできません。見ていると簡単そうですが、私がやると、60度位開くとイテテテなんて悲鳴を上げてしまうんです。
運動神経の差なのか
江戸時代に股裂という刑罰があったそうです。片方ずつ足首に紐をつけ、2頭の馬に鞭を当て、反対方向に引かせるんです。イテテテなんて言ってる暇なんてなかった筈です。私のように、小心者のくせに反骨精神の強い人間など、真っ先に股裂きの刑に処せられていたでしょうね。平和な時代に生まれてよかったです。
ところが、早乙女先生、さまざまなポーズをいとも簡単そうにこなしてしまうんですね。
お~、やっぱり、若い人はいいな~、さすがインストラクターなんてしきりに感心した次第です。
そもそも運動神経って、先天的なものなのでしょうか。それとも、訓練すれば、誰でもできるようになるものなのでしょうか。私は、この歳になっても、まだ得心できないんです。
確かに若いうちに徹底的に訓練すれば、多分、かなりのレベルまで行くことは確かです。例えば、相撲取りです。「股割り」と言って、両足を開く動作は、全ての力士が出来るそうです。出来るまで、股が裂けても兄弟子たちが両側から引っ張り、同時に背中を押して、出来るようになるまでやるそうです。体を柔軟にしておかないと、土俵で怪我をしてしまうからなんですね。
力士といえば、彼らの頭もものすごく鍛えられていますよね~。「ハッケヨイ残った」で立ち上がり、双方が正面から頭をぶつけ合う。テレビで見ても、ガチ~ンと頭蓋骨が激突する音が聞こえます。あれは日頃から訓練しておかなければ、とてもできることではありません。時々、相撲取りが引退後プロレスラーに転向する例があります。外人レスラーに絶対に負けないのが、頭突きです。外人レスラーは、筋力の訓練はしますが、頭蓋骨を徹底的に鍛えるというところまではしていないんでしょうね。関取OBに頭突きをされると、皆ひっくり返ってますもんね。そういえば、昔一世を風靡した力道山も、関取のOBでしたね。
女もすなるふんどし相撲
相撲で思い出しました。最近、テレビで女子の相撲大会なるものを見たことがあります。女の子がなぜ裸で勝負する相撲なんか取るのか、高齢者の私には全く理解不能です。

テレビで見た女子高生くらいの女の子が、相撲で強くなりたいというので、男子を相手に取り組みをしていたんです。そしたら、お互いに正面から頭をぶつけ合うんですね。ガツーンという鈍い音がしてました。
セーラー服が似合いそうな女の子が、褌をして頭ガツーンですからね、驚きました。ああいう女性を奥さんにしたら、時々、首根っこを掴まれて、ガツーンと焼きを入れられそうで怖いですね~。
境界がなくなったスポーツ
もっとも、最近の女性は、男のするものは何でもやるみたいですね。五郎丸で有名になったラグビーもそうです。このラグビーも7人制ラグビーの女子チームがあちこちにあるようです。ラグビーって結構ハードですよ~。

私も高校の頃に、体育の授業でやらされたことがあります。今はヨボヨボの老いぼれですが、高校の頃は一応、体格のいい方だったので、フォワードをやらされたんです。フォワード同士、双方が肩を組み合い、ガツ~ン!と肩をぶつけ合う時なんて、肩の骨が折れるんじゃないかというくらいの勢いでぶつかるんです。ボールを支配するため、押し負けないようにするためです。
しかも走っていく選手に飛びついて、つまりタックルして引き倒すんです。プロの選手なんて、ほぼ全員、前歯は義歯だそうです。そんな激しいスポーツを女性がするって言うんですから、「何もそんなことまでしなくても・・・」と思いますが、これも年寄りの冷や水と言うんでしょうね。
そう思って街の中を見回すと、トラックの運ちゃんが女性だった、なんていう光景も時折見かけるようになりました。くわえタバコで運転している女性も、それほど珍しくなくなりました。
男性が弱くなったぶん、その穴を埋めるように女性が強くなってきたんですね。その昔、「女性とストッキングが強くなった」なんて言葉ありました。これはもうすっかり死語になりましたね・・・。
ああはなるまい 70過ぎたら そうなった(さってじじ)
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